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保育園の兄弟姉妹保育料割引とは?手続き方法と自治体別の違い

兄弟姉妹が保育園利用時の保育料割引と手続き 保育料・費用

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  • 兄弟姉妹が保育園に同時に在籍していると、第2子以降の保育料が2〜10割引、あるいは無償になる自治体が多いといわれています
  • 国の無償化制度(内閣府「幼児教育・保育の無償化」)に加え、自治体独自の上乗せ割引があるかをチェックしましょう
  • 割引は自動適用ではなく、申請書類の提出が必要な自治体がほとんどです
  • 認可・認可外・企業主導型で保育料や割引の仕組みが違うので、入園準備の段階で比較しておくと安心です
  • 選考に落ちても、二次募集や認可外の一時利用など次の一手はあります

「上の子が保育園、下の子も同じ園に入れたいけれど、保育料はいくらになるの?」うちも2人目の育休明けにこの疑問にぶつかり、区役所の窓口へ3回ほど足を運んで確認した経験があります。忙しいパパ・ママのために、兄弟姉妹の保育料割引の仕組みと手続きのポイントをまとめます。ひとつずつ確認していきましょう。

割引ってどんな制度?

兄弟姉妹が同時に保育園を利用する場合、第2子以降の保育料が割引される制度が全国の自治体に広がっています。背景には2019年10月から始まった国の「幼児教育・保育の無償化」があり、3〜5歳児クラスは原則無償、0〜2歳児クラスも住民税非課税世帯であれば無償という枠組みが土台になっています。詳しい制度設計は内閣府のQ&Aで確認できます。

この国の制度に加えて、多くの自治体が独自の上乗せ支援を行っており、「第2子は3割引、第3子は5割引」といった出生順に応じた割引や、「第2子以降は所得にかかわらず無料」といった思い切った制度を設けている自治体もあります。割引率は自治体によって0割〜10割までかなり幅があり、同じ「兄弟姉妹割引」という名前でも中身は大きく異なる点に注意が必要です。全国約1700の市区町村のうち、独自の上乗せ割引を設けているのは半数以上とされています。

割引の対象になりやすいケースは次の3つです。

  • 第2子以降の兄弟姉妹が同時に保育園へ在籍している場合
  • 兄弟姉妹が同じ保育園に通っている場合
  • 兄弟姉妹が異なる保育園に通っている場合(自治体によって条件あり)

特に3つ目の「異なる保育園に通うケース」は見落とされがちですが、多くの自治体で「同一世帯であれば別々の園でもカウント対象」と定められています。申請時に「うちは園が別だから対象外かも」と勘違いして申請を出し忘れる家庭も少なくないので、迷ったら窓口で一度聞いてみると安心です。実際、うちの自治体の担当者からは「問い合わせの約3割は、この兄弟別園ケースの確認です」と教えてもらったことがあります。

割引の種類と条件

割引が適用される条件は自治体ごとに細かく設定されています。代表的な条件を表にまとめました。

条件 内容
兄弟姉妹の在籍状況 同時に保育園などに在籍していること(年齢制限ありの場合も)
保育園の種類 認可保育園、認定こども園、小規模保育事業所など
所得制限 世帯年収が一定額(例:730万円)以下であること
年齢制限 第2子以降が小学校就学前であることが多い
保育時間 標準時間・短時間の区分で延長保育料の割引率が変わる場合あり

特に注意したいのが年齢制限です。第2子が小学校に入学すると、それ以降は「兄弟姉妹カウント」から外れてしまい、末っ子だけが在園していても割引率が下がるケースがあります。兄弟姉妹の年齢差が3歳未満だと割引率が高く、6歳以上離れていると割引対象外になる自治体も見られます。年子や年齢差の近いきょうだいほど恩恵を受けやすい制度設計になっている点は、家族計画を考えるうえでも知っておいて損はありません。

また、保育料は所得に連動する応能負担が基本のため、所得制限を超えると割引率がゼロになったり、5割引にとどまったりする自治体もあります。所得証明書の提出が毎年求められるのはこのためです。所得区分は自治体によって8〜20段階程度に細かく分かれていることが多く、同じ「年収700万円台」でも区分の境目1つで保育料が月5000円前後変わることもあるとされています。境目に近い世帯ほど、事前のシミュレーションが役立ちます。

自治体でこんなに違う

割引額や条件は自治体によって大きく異なります。代表的な例を見てみましょう。

自治体 割引内容 条件
東京都渋谷区 第2子以降無料 世帯所得730万円以下、第2子以降が小学校就学前
大阪府大阪市 第2子3割引、第3子5割引 世帯所得830万円以下、第2子以降が小学校就学前
愛知県名古屋市 第2子2割引、第3子3割引 所得制限なし、第2子以降が小学校就学前
北海道札幌市 第2子以降2割引 所得制限なし、第2子以降が小学校就学前

出典: 東京都渋谷区「保育料の算定基準について」(2023年度)、大阪府大阪市・愛知県名古屋市「保育料の算定基準について」(各2023年度)

同じ「第2子割引」でも、渋谷区のように所得制限つきで実質無料になる自治体もあれば、名古屋市や札幌市のように所得制限なしで一律2割引という自治体もあります。年収の高い世帯ほど「所得制限のない自治体」の割引の方が結果的にお得になることもあるため、単純に割引率の数字だけで比較しないほうが良いでしょう。

保育料そのものの目安としては、世帯年収500万円程度の家庭で3歳未満児クラスの場合、月2万円〜4万円台が一つの相場とされています。ここに第2子以降の割引が加わると、実質の負担は月1万円台まで下がるケースも珍しくありません。仮に月3万円の保育料で第2子が5割引だとすると、年間で約18万円の差になる計算です。引っ越しを検討している家庭では、この差額だけで転居先の候補が変わることもあるようです。※保育料・定員は自治体により異なります。最新情報は各市区町村へ確認ください。

認可・認可外の違い

「そもそも保育園にはどんな種類があるの?」と聞かれることも多いので、保育料割引の話に入る前に整理しておきます。

種類 保育料の決まり方 兄弟姉妹割引
認可保育園 自治体が世帯所得に応じて設定(応能負担) 自治体独自の割引制度が適用されやすい
認可外保育施設 施設が独自に設定(応益負担が中心) 施設ごとの割引に限られ、自治体の割引は対象外のことが多い
企業主導型保育 企業・施設が設定、無償化の対象になる場合あり 自治体割引の対象外だが、施設独自の減免制度がある場合も

認可保育園は自治体が保育料を決めるため、兄弟姉妹割引の恩恵を最も受けやすい仕組みです。一方、認可外保育施設や企業主導型保育は施設ごとに保育料が異なり、自治体の割引制度がそのまま適用されないケースが大半です。ただし企業主導型保育は国の無償化制度(月額上限3万7000円程度)の対象になることが多く、認可外に比べて負担が軽くなる場合もあります。入園先を選ぶ段階で「うちの家庭は割引の恩恵を受けやすいのはどのタイプか」を確認しておくと、後々の家計計画が立てやすくなります。

ちなみに認可外保育施設の月謝は5万円〜10万円程度と幅が広く、施設によっては兄弟姉妹の2人目以降を1万円引きにするなど独自のキャンペーンを行っているところもあります。認可園の選考に落ちた場合の一時的な受け皿としてだけでなく、延長保育の融通が利きやすい点をメリットに感じて選ぶ家庭もあります。

申請手続きの流れ

割引は多くの場合、自動適用ではなく申請が必要です。まず必要書類を確認しましょう。

必要書類 説明
保育園入園申請書 兄弟姉妹の情報を記載する欄がある
世帯全員の住民票 世帯構成を証明する書類
所得証明書 市区町村民税課税証明書など
兄弟姉妹の在籍証明書 兄弟姉妹が保育園に在籍していることを証明

申請の流れは、次の5ステップで進むのが一般的です。

  1. 保育園への入園申請:入園申請書の兄弟姉妹欄に情報を記入します。
  2. 割引申請書の提出:自治体のホームページからダウンロードできる場合が多いです。
  3. 必要書類の提出:住民票、所得証明書、在籍証明書などをまとめて提出します。
  4. 審査:自治体が書類を確認し、割引の適用可否を判断します。審査には2週間〜1ヶ月程度かかることが多いです。
  5. 結果通知:適用される場合は保育料の請求書に割引後の金額が反映されます。

申請期限にも注意が必要です。年度初め(4月)からの適用を受けるには3月31日までに申請するのが一般的で、年度途中で兄弟姉妹が増えた場合や転居した場合は、増加・転居後1ヶ月以内の申請が求められることが多いです。「今年は忙しくて手続きが遅れた」という声もよく聞きますが、期限を過ぎると割引が翌月以降からしか適用されないこともあるので、早めの準備が結果的に負担を減らしてくれます。窓口担当者によると、書類の不備による差し戻しは申請全体の1割程度あるとのことなので、提出前にコピーを取っておくのもおすすめです。

入園準備チェック

兄弟姉妹の入園が重なる時期は、書類の準備量も倍になりがちです。うちも上の子と下の子の申請が同時期に重なり、書類を揃えるだけで丸1日かかったことを覚えています。忘れ物がないよう、チェックリストにしておきましょう。

  • □ 保育園入園申請書(兄弟姉妹欄を含む)
  • □ 世帯全員の住民票
  • □ 所得証明書(市区町村民税課税証明書)
  • □ 兄弟姉妹の在籍証明書または出生を証明する書類
  • □ 就労証明書(両親分)
  • □ 割引申請書(自治体様式)
  • □ 保育園見学時のメモ・比較表
  • □ 母子健康手帳の写し(自治体によって必要な場合あり)

あわせて、申込みから入園までの大まかなスケジュールも押さえておくと、書類の出し忘れを防げます。

時期 やること
入園希望前年の9月〜10月 保育園見学・情報収集(候補は3〜5園程度が目安)
10月〜11月 入園申込書・割引申請書の提出
12月〜1月 自治体による選考・利用調整
1月下旬〜2月 内定・選考結果の通知
2月〜3月 面接・健康診断・入園説明会
4月 入園、割引適用開始

4月入園を希望する場合、逆算すると前年の秋には動き出す必要があります。「まだ早いかな」と思っている間に申込期限が来てしまうことも多いので、下の子の妊娠が分かった時点で一度スケジュール表を確認しておくと安心ですよ。見学は1園あたり30分〜1時間ほどかかるので、3〜5園まわると半日〜1日仕事になる計算です。上の子の送迎の合間に予約を入れておくと、無理なく回れます。

落選したらどうする?

希望の園に入れず、いわゆる「保活の壁」にぶつかることもあります。落選しても、大丈夫です。次の選択肢を順番に検討してみましょう。

  1. 二次募集・追加募集を確認する:自治体によっては2月〜3月に二次募集が行われ、辞退者が出た枠に応募できます。
  2. 希望園を増やして再調整を依頼する:第1〜第3希望までしか出していない場合、希望園数を増やすと選考の可能性が広がることがあります。
  3. 認可外・企業主導型を一時的に利用する:認可外保育施設や企業主導型保育を一時的な受け皿として利用し、翌年度に認可保育園へ転園を目指す家庭も多いです。
  4. 育休の延長を検討する:育児休業給付金は保育園に入れなかったことを理由に、最長2歳まで延長できる制度があります。
  5. ベビーシッター・一時預かりを併用する:自治体の一時預かり事業を使いながら復職時期を調整する方法もあります。

落選通知が届くと不安になりますが、実際には二次募集や年度途中の転園で状況が改善する家庭も少なくありません。自治体によっては、二次募集で当初の待機児童の3割前後が入園できたというデータを公表しているところもあります。ひとつずつ手を打っていけば、選択肢は残っています。焦らず、窓口に相談しながら進めていきましょう。

よくある質問

Q1. 兄弟姉妹が別々の保育園に通っていても割引は受けられますか?
A. 多くの自治体で、同一世帯であれば別々の園に通っていても割引の対象になるとされています。申請時に兄弟姉妹の在籍証明書を添付する必要がある場合が多いので、事前に確認しておきましょう。

Q2. 認可外保育施設でも兄弟姉妹割引は使えますか?
A. 自治体の割引制度は認可保育園を対象にしていることが多く、認可外保育施設には適用されないケースが一般的とされています。施設独自の減免制度がないか、直接確認するのがおすすめです。

Q3. 申請を忘れた場合、さかのぼって割引を受けられますか?
A. 自治体によって対応が分かれますが、さかのぼり適用は難しいとされていることが多いです。気づいた時点ですぐに窓口へ相談すると、翌月からの適用など柔軟に対応してもらえる場合があります。

Q4. 第2子が小学校に入学すると割引はどうなりますか?
A. 多くの自治体で、第2子が小学校に就学すると「兄弟姉妹カウント」から外れ、末っ子だけの割引率が下がるとされています。年度替わりのタイミングで保育料が変わる可能性があるため、事前に試算しておくと安心です。

Q5. 世帯年収が所得制限を少し超えてしまった場合はどうなりますか?
A. 所得制限を超えると割引がゼロになる自治体もあれば、5割引など段階的な措置を設けている自治体もあるとされています。境界線に近い場合は、保育課に個別相談してみると良いでしょう。

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本記事は保育園コンパス編集部がこども家庭庁・厚生労働省・各自治体の保育情報をもとに作成しています。保育制度は自治体ごとに異なります。最新情報は各自治体の窓口でご確認ください。 編集ポリシーはこちら
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