こんにちは、保育士の緑川はるかです。「保育園の夏休みっていつから?」と聞かれることがよくありますが、結論からお伝えすると認可保育園に「夏休み」という長期の休みは基本的にありません。保育園は児童福祉法にもとづく福祉施設のため、幼稚園や小学校のような数週間の夏季休業は設けず、年間を通じてほぼ毎日開所しているのが原則です。ただし、園によってはお盆期間(8月13日〜15日ごろ)や年末年始(12月30日〜1月3日ごろ)を休園日としているケースがあり、これが「保育園にも夏休みがあるらしい」という噂の正体だと考えられます。この記事では、保育園の休園日の実態、お盆期間中に預け先が必要なときの選択肢、長期休暇(学童保育などの上の子がいる場合)中の預け先の考え方まで、具体的にわかりやすく解説します。
保育園に夏休みはある?結論:原則なし。休園は「お盆」「年末年始」が中心
認可保育園(公立・私立ともに)は、保護者の就労等を支える福祉施設という性格上、幼稚園のような長期休業を設けないのが基本です。年間の開所日はご家庭が就労している限り毎日必要とされるため、「保育園の夏休み」は制度として存在しないと考えて差し支えありません。
一方で、「夏休みがあるのでは」と感じる背景には、以下のような園独自の休園日設定があります。
- お盆休み(8月13日〜15日ごろ):多くの園がこの3日間前後を休園、または登園する園児が少なくなるため縮小保育(合同保育)にしている場合があります
- 年末年始(12月30日〜1月3日ごろ):ほとんどの園が休園とする期間です
- 年度末の数日間(3月29日〜31日ごろ):園によっては年度の切り替えのタイミングで数日休園を設定している場合があります
これらの休園日の有無・具体的な日程は園ごとに大きく異なり、年度初めに配布される「年間行事予定表」に明記されています。まずはお子さんが通う(または通う予定の)園の年間予定表を確認することが、いちばん確実な方法です。
施設の種類によって「夏休み」の扱いは異なる
「保育園」とひとくくりにいっても、実際に通う施設の種類によって長期休業の扱いは変わります。入園を検討している段階の方は、以下の違いを押さえておくと安心です。
| 施設の種類 | 夏休みの一般的な扱い |
|---|---|
| 認可保育園(公立・私立) | 原則なし。お盆・年末年始の数日間のみ休園とする園が中心 |
| 認定こども園(2号・3号認定=保育を必要とする子ども) | 保育園と同様に、原則として長期休業を設けない園が多い |
| 認定こども園(1号認定=教育を目的とする子ども) | 幼稚園に近い形で夏休みを設けている園がある |
| 幼稚園 | 教育機関のため、夏休み・冬休み・春休みを設けているのが一般的 |
| 認可外保育施設 | 施設ごとの運営方針による。年中無休に近い施設もあれば、独自の休業日を設ける施設もある |
お子さんの認定区分(何号認定か)によって扱いが変わる園もあるため、入園説明会や重要事項説明書で確認しておきましょう。
お盆休み・年末年始に預け先が必要なときの選択肢
園が休園になる日に「どうしても仕事を休めない」というご家庭は少なくありません。以下のような選択肢を検討してみましょう。
1. 自治体の休日保育・一時預かり事業を確認する
自治体によっては、休園日でも指定園で「休日保育」「特別保育」を実施している場合があります。実施の有無・対象施設・料金は自治体ごとに異なるため、まずはお住まいの市区町村の子育て支援課・保育課に確認しましょう。
2. ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)を活用する
地域の援助会員に子どもの預かりを依頼できる制度です。利用には事前登録が必要なため、繁忙期にあわてないよう早めに登録しておくと安心です。
3. 認可外保育施設・ベビーシッターを利用する
認可保育園が休園でも、認可外保育施設や民間のベビーシッターサービスは営業している場合があります。料金・対応可能日は事業者によって異なるため、事前に問い合わせて確認しましょう。
4. 親族・パートナーとの分担を早めに相談する
お盆・年末年始は帰省や親族の来訪と重なる時期でもあります。祖父母などに預かってもらえないか、早めに相談しておくと選択肢が広がります。
職場への伝え方のコツ
「保育園は休みじゃないのに、なぜお盆に休むの?」と職場で聞かれて困った、という声もよく聞きます。あらかじめ「保育園の休園日にあわせて〇月〇日〜〇日はお休みをいただきます」と早めに伝えておくと、業務の調整がしやすくなり、気まずい思いをせずに済みます。園の年間行事予定表が配布されたタイミングで、休園日をカレンダーやスケジュール共有ツールに登録しておくと、直前になって慌てずに済みますよ。
夏に実施される園の行事・イベント
保育園に「夏休み」はありませんが、夏の時期ならではの行事を実施する園は多くあります。代表的なものは以下の通りです。
- 水遊び・プール遊び:園庭やビニールプールを使った水遊びが中心です。着替え・水着の準備が必要になることが多いです
- 夏祭り:盆踊りや屋台風の出し物を行う園があります
- お泊まり保育:年長児クラス(5歳児)を対象に、園内や近隣施設で一泊する行事を実施する園もあります
いずれも園によって実施の有無や内容が異なるため、持ち物や参加要否は年間予定表・園だよりで確認しておきましょう。夏場は水遊び用の着替え・タオルの持参回数が普段より増えることが多いので、着替えの在庫を多めに用意しておくと朝の準備がスムーズです。
「上の子」がいるご家庭が気をつけたい学童保育の夏休み
保育園の下のお子さんには夏休みがなくても、小学校に通う上のお子さんには夏休みがあります。学童保育(放課後児童クラブ)は多くの自治体で夏休み期間中も朝から開所していますが、以下のような点で通常時期と運営が異なることがあります。
- 開所時間:学校がある日と異なり、朝から夕方まで開所する「通し保育」になる学童が多い
- お弁当の準備:給食がない期間は、保護者がお弁当を用意する必要がある学童が一般的
- 利用料金:夏休み期間中は保育時間が長くなる分、通常月より利用料が高くなる自治体がある
- 送迎:保育園と学童でお迎え時間・場所が異なるため、きょうだいの送迎スケジュールが組みにくくなることがある
下の子の保育園には夏休みがなくても、上の子の学童保育の運営が変わることで、家庭全体のスケジュールが普段と違ってくるケースは少なくありません。早めに学童保育の夏休み中の運営時間・お弁当の要否を確認しておくと慌てずに済みます。
夏場に増える「体調不良によるお迎え要請」への備え
夏はプール活動や気温差で子どもの体調が崩れやすい時期でもあります。保育園から「お迎えに来てください」と連絡が入ることも普段より増えると感じる保護者は多いです。以下のような備えをしておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。
- 職場に「保育園から呼び出しがあるかもしれない」ことをあらかじめ伝えておく
- 配偶者・祖父母など、自分が動けないときに代わりに迎えに行ける人を事前に決めておく
- 病児保育・病後児保育の登録を済ませておく(登録から利用開始まで時間がかかる自治体があるため)
- かかりつけ医の診療時間・休診日を確認しておく
「夏休みがないから大丈夫」と油断せず、体調管理の面でも備えをしておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q1: 保育園に夏休みはありますか?
A. 原則としてありません。認可保育園は年間を通じて開所している福祉施設です。休園があるとすれば、お盆期間(8月13日〜15日ごろ)や年末年始(12月30日〜1月3日ごろ)が中心で、期間・有無は園によって異なります。必ずお子さんの園の年間行事予定表で確認してください。
Q2: 保育園の夏休みはいつからいつまでですか?
A. 「夏休み」という長期休業自体が制度としてないため、一律の期間はありません。「夏に休みになる日」として想定しておくべきは、お盆期間の3日間前後です。正確な日程は在園(入園予定)の園にご確認ください。
Q3: お盆休み中、仕事がどうしても休めません。預け先はありますか?
A. 自治体の休日保育・特別保育、ファミリー・サポート・センター、認可外保育施設やベビーシッターなどの選択肢があります。利用可否や料金は自治体・事業者によって異なるため、早めに問い合わせて確認しましょう。
Q4: 夏の間、保育園ではどんな行事がありますか?
A. 水遊び・プール遊び、夏祭り、年長児クラス向けのお泊まり保育などを実施する園があります。実施内容は園によって異なるため、園だよりや年間予定表を確認してください。
Q5: 幼稚園やこども園にも夏休みはありませんか?
A. 幼稚園は教育機関のため、夏休みを設けているケースが一般的です。認定こども園は、保育を必要とする認定区分(2号・3号認定)のお子さんについては夏休みを設けず開所し続ける園が多いですが、教育を目的とした認定区分(1号認定)のお子さんには夏休みを設けている園もあります。認定区分によって扱いが異なるため、通っている(通う予定の)園に確認しましょう。
まとめ:まずは園の年間行事予定表を確認しましょう
「保育園に夏休みはあるのだろうか」と不安に思う保護者の方は多いですが、実際には認可保育園に長期の夏休みは基本的にありません。休園があるとすればお盆・年末年始の数日間が中心で、その日程や有無は園ごとに異なります。まずはお子さんの園の年間行事予定表を確認し、休園日に預け先が必要な場合は、自治体の特別保育・ファミリーサポート・認可外保育施設などの選択肢を早めに調べておくと安心です。夏の行事も含めて、お子さんが楽しく過ごせる夏になるよう、少しずつ準備を進めていきましょう。
本記事は保育園コンパス編集部がこども家庭庁・厚生労働省・各自治体の保育情報をもとに作成しています。保育園の休園日・行事の有無は施設ごとに異なります。最新情報は在園(入園予定)の保育園または各自治体の窓口でご確認ください。
保育園コンパス編集担当。保活・入園手続き・育児に関する情報を、自治体や公的機関の公開情報をもとに整理してお届けしています。

